FA装置システムのODM、ニンバリ株式会社

ニンバリ株式会社は、生産工程の省力化を図るFA装置システムのODMに特化した会社です。| 京都・福知山市

ニンバリの考える「ものづくりDX (Digital Transformation)」とは

みなさんこんにちは、NinbariのDXプロジェクトを担当している大槻です。

世間ではDX (Digital Transformation)というキーワードが猛威を奮っていますね。政府も、押印を廃止しようとしてみたり、デジタル庁新設を唱えるなど、「行政のDX」を頑張っているようです。

確かに、押印は無駄な手間です。思えば、パソコンで書いた文章を印刷して、それに押印して、それを再びPDFでスキャンして・・・というようなことをたくさんしてきました。これを機に、どんどん無駄を無くし、これまで当たり前と思ってたいたルーティンを見直し、合理化の推進を、民間部門も、公的部門も、どちらもがやるべきです。

ニンバリも、「ものづくりのDXプロジェクト」を推進しています。それはどういうことかと言うと、「30年後も、2D図面を使って、今のようなやりかたでものづくりをしているはずがない!」という社長の鶴の一声から始まりました。当初は、「DX」という言葉が、バズワードのような感じで独り歩きしているだけで、具体的に私達も何をしたらいいのかは、分かっていませんでした。多分、社長も分かっていなかったと思います。

手探り状態で、「デジタルの技術をつかって、ものづくりをもっとスマートに、変容させることができるはず」という信念のもとに、いろいろなチャレンジをしてみました。その結果、”ニンバリの考える「ものづくりDX (Digital Transformation)」”が見えてきました。

例えば、ニンバリの考える「ものづくりDX」って、こんな事です。

  • 3DCADで構想設計・全体設計をすることで
    • 営業の仕様打ち合わせの精度をあげる(お客様に完璧に理解していただいた上で承認をもらおう!)
    • 設計不良をなくす(干渉チェックを100%やろう!)
    • そもそも製作しやすいような設計をする(製作後の検証会で突っ込まれる前に、最初から、そういう設計にしちゃおう!)
    • 組立をしやすくする(そのネジどうやって締めるの?をなくそう! 笑)
  • 3DCADで部品設計をすることで
    • 誰が見ても同じモノが作れるような図面に仕上げる(DFM,Design For Manufacturing、を今度こそ!)
    • 3DCAMにデータ変換し、そのまま加工機・工作機械に流し込む(印刷して押印してスキャンして、みたいなのは、もうやめよう!)
  • 生産管理ソフトに、暗黙知を形式知化した上で、デジタルデータとして溜め込む(ベテランの◯◯さんは何でも知っている、はもうやめよう!)
  • 既存知をなくべく形式知化し、デジタルデータとして蓄積することで、それらの新しい組み合わせの発見を容易化し、イノベーションを起こしやすくする

 

今日のところは例として、「3DCADで構想設計・全体設計をすることで、営業の仕様打ち合わせの精度をあげよう!」のところを取り上げてみます。

 

STEP1=お客様から商談(案件)を頂く

簡単な仕様書や、マンガ絵・ポンチ絵のレベルで、お気軽なご相談を承ります。

例:台車を積み上げる装置が欲しい。ただし装置高さに制限あり。

だいたい、こんな感じ。

      マンガ絵

 

 

STEP2=3Dで簡単な構想図をご提案

 

頂いた資料を基に、3Dスケッチを作成し、お客様にご提案します。
高さに制限があるので、ホイストで吊る構造を見直します。ニンバリには創業72年の豊富な実績があるので、最適な構造をご提案できます。

もちろん、コストや安全性を加味した上で。

      3Dイメージ図

 

 

STEP3=お客様と詳細仕様の打ち合わせ

 

お客様と打ち合わせを行い、お客様が必要とされる機械になるように変更を加えていく。
例)もっとコンパクトにしたい。安全面は、最低限のカバーのみで良い。

 

 

 

STEP4=お客様からの承認後、製作へ

 

お客様にとって、「承認」という作業は、実はけっこう精神的にも時間的にも、負担となる作業です。2次元図面だと、どうしても見落とすことがあります。3D構想図でご提案すれば、一目瞭然なので、短時間で見落としもほぼ無くなります。だから、お客様が「承認する」という作業も精神的に楽なものになります。

 

 

 

STEP5=製作完了後、納品・リアル検収

 

「リアル検収」と書きましたが、じつはSTEP4は「バーチャル検収」と言えます。一度、バーチャルに、デジタルにモノを確認しているので、「リアル検収」で問題が起こることはほとんどないわけです。「思っていたのと違う!」ということは、まずありえません。また、加工ミスも、デジタルデータを最大限活用したものづくりを行いますので、ほぼ起こりません。(これについては、別途blog記事とさせていただきます。)

 

 

 

ニンバリの考える「ものづくりDX (Digital Transformation)」の一例をご紹介いたしました。ほかのDXの事例についても知りたいと思われた方は、ぜひ「お問い合わせ」からご連絡いただけますと、もっと頑張ろうと思います!